これは―クリスタルの加護を断ち切るための物語。
FFシリーズ最新作の「FINAL FANTASY XVI」をクリアしたのでレビューしました
前作シリーズ「FINAL FANTASY XV」から7年という月日を経て、最新ハードPS5のスペックを活かした最高峰のグラフィックで世界を堪能できました
2023年6月12日
・プラットフォーム
PlayStation 5
・開発元
スクウェア・エニックス
Creative Business Unit III
・ジャンル
アクションロールプレイングゲーム
良かった点
昔のFFらしい世界観とストーリー
FF7以降から現代風や近未来系に主軸を置いていたファイナルファンタジーシリーズだが、今作FF16はFF1~5のような中世ファンタジーの世界観になっていてあの頃のファイナルファンタジーが最新技術で復活!という印象を受けた
ストーリーも召喚獣、クリスタルを巡った戦いを中心に展開されている
召喚獣同士が戦うという展開はありそうであまりなかったので大迫力で繰り広げられる召喚獣合戦は目を離せない
従来のFFファンの私としてはとても嬉しい作品だ
世界観の補足(システム)が多くてわかりやすい
分からない単語がムービー中に出てきた時に解説を読むことができるアクティブタイムロア、これがかなり便利でストーリへの理解度がかなり上がった
他にもハルポクラテスの備忘録、ヴィヴィアンレポート、と物語への補完が素晴らしい
固有の単語が多いものや複雑な世界観の設定ではぜひ欲しい機能だから他のゲームでも是非実装してほしい
広い戦術のアクション
コマンド廃止の完全アクションゲームになった今作だが戦術の幅がかなり広い
クライブが召喚獣の力を取り込むたびに戦い方の選択肢は広がり続ける
使いにくいと思っていたアビリティも他の召喚獣のアビリティと組み合わせると力を発揮するものもある
ストーリーと戦闘に集中できるつくり
一通りプレイして特に感じたのが遊びの要素を徹底的に排除しているつくりになっている
寄り道要素としてあるサブクエストとリスキーモブもストーリーに深く関連したものと高難易度の強敵と戦うことができるというものになっている
物語と戦闘が本当に楽しいのでそこに集中できるのが素晴らしい
悪かった点
パーティ感がない
戦闘において一部を除き操作できるのはクライヴのみ、味方は体力もなければ装備の変更などもない
パーティメンバーが入れ替わりが多いので仕方ないがパーティというより一緒に戦ってくれているだけの存在になっている
トルガルは一応アシスト命令も出せるが後半になるとクライヴの操作が忙しくて暇がない
クライヴの操作に重点を置き他のことを考えず戦えるという点では成功だが、仲間はいるのに一人で戦っているようで寂しい
育成幅が少ない
アビリティポイントはデメリットなしでリセット可能なので、ある程度ポイントが貯まるとリセットして付け替えれば良いのでポイントが余ってしまう
ポイントリセット可能による自由度の高さは良いがお気に入りのアビリティセットが固定されてくるとポイントが余りもったいなく感じてしまう
せっかくなら余ったアビリティポイントはパッシヴスキルなどを用意してそこに活用させて欲しかった
武器も攻撃力とウィルで分かれているが大体の武器が攻撃力とウィルの数値が同じで面白味がない
総評
不安だったRPGからアクションゲームへの転向、しっかりと作られていてとても良かった
物語もシステムのフォローもあって内容が分からなくなることがないので安心だった
評価:S
一周プレイ時間:約50時間